サンゴ礁☆くみ。の日記


※四字熟語等は、『漢検 四字熟語辞典』『漢検 漢字辞典』『広辞苑』『角川 新字源』より記載。

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家庭円満のためには…★四字熟語

at 2002 11/01 22:46 編集

『修身斉家(しゅうしんせいか)』…漢検2級相当(高校卒業程度)

【意味】自分の身を修め行いを正し円満な家庭を築くこと。「修身」は心がけや身の行いを正しくする、「斉家」は家を整え治める。「斉」はととのえる意。儒教で政治家の理念を説いた語。まず身を修め(修身)てそれを家庭に及ぼして家をととのえおさめ(斉家)、その後に国を治めて(治国)天下を平和に保つ(天平下)というもの。
【補説】「身を修め家を斉(ととの)う」とも読む。
【字体】「斉」の旧字体は「齊」。
【注意】「斉家」を「さいか」と読み誤らない。
【出典】『大学(だいがく)』

★とりあえず家庭円満(?)なので、皆の行いは正しいってことにしとこ〜〜っと!! 

ぎりぎりセーフ? 四字熟語

at 2002 11/02 23:56 編集

『危機一髪(ききいっぱつ)』…漢検4級相当(中学校中級程度)

【意味】非常に危ない瀬戸際。「一髪」は一本の髪の毛(ほどのすきま)の意。髪の毛一本ほどの、ほんのわずかな違いで、きわめて危険な状態に陥りそうなことをいう。
【字体】「髪」の旧字体は「髮」。
【注意】「一髪」を「一発」と書き誤らない。

★今日の日記に間に合うかな!? 

秋の景色★四字熟語

at 2002 11/03 22:10 編集

『風霜高潔(ふうそうこうけつ)』…漢検2級相当(高校卒業程度)

【意味】清らかに澄んだ秋の景色のたとえ。「風霜」は風と霜(しも)のこと。風は高く吹き、霜は白く清らかである意。
【出典】欧陽脩(おうようしゅう)の「酔翁亭記(すいおうていき)」

《類義語》
『刻露清秀(こくろせいしゅう)』…漢検4級相当(中学校中級程度)

【意味】すがすがしい秋の景色のたとえ。「刻露」は秋になって木の葉が落ち、山の姿がきびしくあらわれること、「清秀」は清くて秀麗なさま。
【出典】欧陽脩(おうようしゅう)の「豊楽亭記(ほうらくていき)」

★この3連休は、絶好の行楽日和となりそうですね〜☆

巧拙★四字熟語

at 2002 11/04 19:54 編集

『大巧若拙(たいこうじゃくせつ)』…漢検2級相当(高校卒業程度)

【意味】このうえなく巧みなものは一見稚拙にみえる。本当に技量のあるものはかえって不器用に見える。「拙」はつたない意。「若」は「如」と同じく「ごとし(…のようだ)」の意。
【補説】「大巧(たいこう)は拙(せつ)なるが若(ごと)し」とも読む。
【注意】「巧」を「功」と書き誤らない。
【出典】『韓詩外伝(かんしがいでん)』<九>
【類義語】大成若欠(たいせいじゃくけつ)、大弁若訥(たいべんじゃくとつ)、大智不智(だいちふち)

★高倉健さんが「不器用ですから」と口にされていたのは、案外この辺のことを計算尽くの上で謙虚な気持ちで
使われていたのかなぁとも思う。
しかしながら、【卑下も自慢の中(うち)】…卑下しながらそれを美徳としてほこるのにいう。
という言い回しもあるので、日本語は難しいですね★

満足してますか? 四字熟語

at 2002 11/05 20:45 編集

『刹那主義(せつなしゅぎ)』…漢検1級相当

【意味】人生はその場その場がよければそれでいいという考え。過去や将来を考えず、ただこの瞬間を充実すれば足りるとする考え方。「刹那」は仏教用語で、ごく短い時間、瞬間をいう。その瞬間、瞬間を満足できればよいとする主義をいう。

せつな【刹那】
〔仏〕きわめて短い時間。一説に、一弾指(指ではじく短い時間)の間に65刹那あるという。一瞬間。
⇔こう【劫】(呉音。慣用音はゴウ)
〔仏〕きわめて長い時間の単位。多く宇宙の生滅などについていう。「永劫(えいごう)」

★宇宙の生滅に比べると、人間が生きている時間なんて、ほんの一瞬! 人生楽しまなきゃ損! 損!
だけど、人の道に背くことのないように慎もうね〜♪

すぐれた人材☆埋もれてない? 四字熟語

at 2002 11/06 22:01 編集

『臥竜鳳雛(がりょうほうすう)』…漢検準1級相当

【意味】才能を持ちながら機会がなくて実力を発揮できない者のこと。「臥竜」は寝ている竜のこと、「鳳雛」は鳳凰(ほうおう)の雛(ひな)の意。将来が有望な若者のたとえとしても用いられる。
【補説】「臥竜」は「がりゅう」とも読む。
【字体】「竜」の旧字体は「龍」。
【注意】「臥竜」を「画竜」と書き誤らない。
【出典】『資治通鑑(しじつがん)』<漢紀(かんき)・献帝建安(けんていけんあん)一二年>


『伏竜鳳雛(ふくりょうほうすう)』…漢検準1級相当

【意味】才能を持ちながら機会がなくて実力を発揮できない者のこと。また、将来が有望な若者のたとえ。「伏竜」は地中深く隠れている竜、「鳳雛」は鳳凰(ほうおう)の雛(ひな)の意。もと三国時代、蜀(しょく)の諸葛亮(しょかつりょう〈孔明〉)とほう(まだれに龍)統(ほうとう)の二人を評した語。
【補説】「伏竜」は「ふくりゅう」とも読む。
【出典】『三国志(さんごくし)』<蜀書(しょくしょ)・諸葛亮伝(しょかつりょうでん)・注>


『孔明臥竜(こうめいがりょう)』…漢検準1級相当

【意味】まだ世に知られていないすぐれた人物のこと。「孔明」は中国三国(さんごく)時代の蜀(しょく)の人、諸葛亮(しょかつりょう)のこと。「臥竜」は淵(ふち)にひそんでいる竜の意。諸葛竜は志を得ていないが、淵にひそむ竜のように非常にすぐれた人物であるという意。『蒙求(もうぎゅう)』(…児童・初学者用教科書)の標題としても有名。

【補説】「臥竜」は「がりゅう」とも読む。
【出典】『三国志』<蜀書・諸葛亮伝>


『鳳凰在ど〔竹かんむりのしたに奴〕(ほうおうざいど)』…漢検1級相当

【意味】すぐれた人材が地位に恵まれず民間に埋もれていること。「ど〔竹かんむりのしたに奴〕」は鳥籠(とりかご)の意。鳳凰が鳥籠に閉じこめられているということ。「鳳凰」は聖天子が現れるという瑞鳥(ずいちょう)。おおとり。鳳は雄鳥、凰は雌鳥を表す。すぐれたもののたとえとされる。
【補説】「鳳凰、ど〔竹かんむりのしたに奴〕に在(あ)り」とも読む。
【出典】『楚辞(そじ)』<九章・懐沙(かいさ)>

★でも、鳥籠から外界に出ることのできた鳳凰は、
やはりその術(すべ)を思案する才能を持ちあわせていたわけで・・・。

☆鹿☆は権力者の地位のたとえ★としても使われるんだけどなぁ。。

at 2002 11/07 20:26 編集

『中原に鹿を逐う(ちゅうげんにしかをおう)』

【意味】群雄が天子の位をめぐって争うたとえ。また、ある地位や権力の座をねらって関係者が争うたとえ。
【由来】「中原」は黄河中流域を指すが、その地域が常に政権争奪の舞台であり、その争奪の戦いを、シカを追う狩にたとえたことから。
【出典】『魏徴(ぎちょう)の詩』
【参考】「逐鹿(ちくろく)」「中原に鹿を得(う)」ともいう。

『鹿を逐(お)う者は山を見ず』

【意味】一つのことに熱中して、他のことをかえりみる余裕がなくなることのたとえ。また、利欲・色欲におぼれる者は道理を忘れることのたとえ。
【出典】『虚堂録』
【参考】「鹿を逐う者」は「鹿を逐う猟師」ともいう。

★この故事成語にピッタリの事件ですねぇ! 
「シカと間違え」サラブレッド3頭撃つ、被害8千万円

けれど、ハンターは「馬を指して鹿と為す」ことができるほど、権力を持たなかったようですね。。

『鹿を指して馬と為(な)す』

【意味】道理のとおらないことを無理に押しとおすたとえ。また、まちがいを認めずに押しとおすたとえ。
【故事】中国、秦(しん)の趙高(ちょうこう)は始皇帝の死後、権力を独占しようと二世皇帝に「ウマでございます」と言ってシカを献上し、シカであると本当のことを言った者を罪に陥れ、自分にたてつく者をほうむった故事から。
【出典】『史記』

★このことが、「ばか」のあて字…『馬鹿』になった理由だったりして!?

体と影は離れない★四字熟語

at 2002 11/08 22:26 編集

『形影一如(けいえいいちにょ)』…漢検2級相当(高校卒業程度)

【意味】仲のよい夫婦のたとえ。体とそのかげが常に離れず寄り添っていることからいう。また、心の善悪がその行為にあらわれることのたとえ。「形影」は体とそのかげの意で互いに同じ動きをすることから、二つのものが相離れないことのたとえ。「一如」は同じであること。

【類義語】
『形影相同(けいえいそうどう)』…漢検4級相当(中学校中級程度)

【意味】心の善悪がその行為にあらわれるたとえ。からだが曲がれば影も曲がり、からだがまっすぐになれば影もまっすぐになるように、「形」と「影」はいつも同じであることからいう。「形影」は自分のからだと自分のかげ。
【補説】「形影、相同じ」とも読む。
【出典】『列子(れっし)』<説符(せっぷ)>

★平日にお休みが多いダンナと一緒によくランチに行くので、仲のいい夫婦だと思われています。
今日は、昭和のはじめからやっているというお店へ、支那そば(中華そば)を食べに行きました。
色がとても濃いスープなのですが、然程(さほど)辛くなく、どことなく懐かしい味わいのあるスープで、私はとても気に入りました。けれど、ダンナはこってり系のラーメンが好きなので物足りないと言っていました。
趣味が合わないところも多いけど、一緒に行動しているというのは、やっぱり仲がいいのかなぁ?

体と影は離れない part2★四字熟語

at 2002 11/09 20:17 編集

『形単影隻(けいたんえいせき)』…漢検3級相当(中学校卒業程度)

【意味】独り身で孤独なこと。「形」はからだのこと、「隻」は一つの意。からだが一つで、影も一つということ。
【補説】「影隻形単」ともいう。
【字体】「単」の旧字体は「單」。
【注意】「隻」を「雙(双の旧字体)」と書き誤らない。
【出典】韓愈(かんゆ)の「祭十二郎文(じゅうにろうをまつるぶん)」

★同じ体と影でも、独りぼっちになったり、仲良しの二人になったり。。

君子とは? part1★四字熟語

at 2002 11/11 08:49 編集

『君子九思(くんしきゅうし)』…漢検5級相当(小学校卒業程度)

【意味】君子が熟考しなければならない九つのこと。物をしっかりと見る、正確に聞く、表情は穏やかに、姿勢は丁重に、言葉は誠実に、仕事は慎重に、疑問は質問する、怒る場合はその後の対策を考えて、利得に対しては道義を考えてということ。
【補説】「君子に九思あり」とも読む。
【出典】『論語』<季氏(きし)>

※くん‐し【君子】
@高い身分の人。
A人格が立派な人。徳が高くて品位のそなわった人。品位の高い人。人格者。「聖人―」
B梅・竹・蘭・菊の異称。四君子。
C[周敦頤「蓮、花之君子者也」](画題) 文人画で蓮華(れんげ)を描くもの。君子花。
D妻が夫を指していう語。

★Dの「妻が夫を指していう語」には少し驚いた。
どこの夫も「九思」について熟考していれば、家庭円満なのだろうか?
それとも、息が詰まってしまう家庭になるのだろうか?

君子とは? part2★四字熟語

at 2002 11/11 11:47 編集

『君子万年(くんしばんねん)』…漢検4級相当(中学校中級程度)

【意味】徳の高い人は長寿であるということ。「万年」は一万年で、長い年月のことをいう。徳の高い人の長寿を祈る語としても用いる。
【補説】「万年」は「まんねん」とも読む。
【字体】「万」の旧字体は「萬」。
【出典】『詩経(しきょう)』<小雅(しょうが)・瞻彼洛矣(せんぴらくい)>

★亀は君子だったんだぁ!?  おーっ!おーっ!
大切に育ててねY アカミミガメの引き取り要望急増 秋田の動物園
【亀は万年】亀の長寿にあやかる祝いことば。
【鶴は千年亀は万年】(鶴や亀を神秘化した中国神仙譚から出た語) 寿命が長くめでたいことにいう。

※しんせん‐しそう【神仙思想】…中国古代の神秘思想。山東省の神山信仰に端を発し、不老長寿の薬を求め、煉丹(昔中国で、道士が辰砂〈しんしゃ・水銀と硫黄との化合物〉をねって不老不死の妙薬金丹を作ったこと)術を生んだ。太平道・五斗米道(ごとべいどう)などにも影響を与え、道教の中にとりこまれた。
※たん【譚】(1級配当漢字)…はなし。ものがたり。

あとのまつり★四字熟語

at 2002 11/12 12:10 編集

『亡羊補牢(ぼうようほろう)』…漢検準1級相当

【意味】失敗したあとで改めることのたとえ。あとのまつりの意。また、失敗したあとで改めれば、過ちを大きくしないですむというたとえ。羊に逃げられたあとで、その囲いを修繕する意。
【補説】「羊を亡(うしな)いて牢(ろう)を補う」とも読む。
【注意】「補牢」を「捕牢」と書かないこと。
【出典】『戦国策(せんごくさく)』<楚策(そさく)>

★事故防止策などなくても、適切な対処をしていれば救急隊員の死傷事故は起きなかったはずなのに・・・。
亡くなられた消防隊員の方のご冥福をお祈り申し上げます。
『JR西日本 事故防止策で会見』
<東海道線死傷事故>最徐行要請が指令所に伝われば事故回避

※あと‐の‐まつり【後の祭】
@祭のすんだ翌日。神饌を下ろして宴会をする。
 『神饌(しんせん)』…神に供える飲食物。稲・米・酒・鳥獣・魚介・蔬菜(そさい…野菜・青物)・塩・水など。
 供物(くもつ)。御饌(みけ…神に供進する食物。神饌)。
A(祭のすんだ後の山車〈だし〉の意から) 時機におくれてどうにも仕様のないこと。手おくれ。

君子とは? part3★四字熟語

at 2002 11/13 19:36 編集

『君子三楽(くんしのさんらく)』…漢検5級相当(小学校卒業程度)

【意味】君子の三つの楽しみ。父母が健在で兄弟に事故がないこと、心や行いが正しく人や天に恥じることがないこと、天下の英才(すぐれた才能の人)を得てこれを教育すること。
【字体】「楽」の旧字体は「樂」。
【注意】「三楽」を「さんがく」と読み誤らない。
【出典】『孟子』<尽心(じんしん)・上>

★はじめの二つの楽しみは君子でなくても得られるかもしれないけど、
三つめの楽しみは君子でないと無理かな?  

君子とは? part4★四字熟語

at 2002 11/14 13:04 編集

『君子三戒(くんしのさんかい)』…漢検4級相当(中学校中級程度)

【意味】君子が自戒すべき三つの戒め。少年期の女色、壮年期の争い・喧嘩(けんか)、老年期の物欲のこと。「君子」は徳の高い立派な人格者。
【出典】『論語』<季氏(きし)>

※【少年】…年の若い人。わかもの。多く男子をいう。

★ソッ、そんなぁ〜!  

チョー素早い!! 四字熟語

at 2002 11/15 17:07 編集

『電光石火(でんこうせっか)』…漢検5級相当(小学校卒業程度)

【意味】動作や振る舞いが非常にすばやいこと。また、きわめて短い時間のたとえ。「電光」はいなずまの光。
「石火」は火打ち石などを打つときに出る火。
【注意】「石火」を「石下」と書き誤らない。
【出典】『五灯会元(ごとうえげん)』<七>

『星野電光石火! 伊良部が阪神入り!』

君子とは? part5★四字熟語

at 2002 11/16 06:49 編集

『君子三畏(くんしのさんい)』…漢検準1級相当

【意味】君子のおそれ慎むべき三つのこと。天命、有徳の大人、聖人の言をいう。
【補説】出典の「君子に三畏有り。天命を畏(おそ)れ、大人(たいじん)を畏れ、聖人の言(ことば)を畏る。
小人(しょうじん)は天命を知らずして畏れず。大人に狎(な)れ(なじんでうちとけすぎる)、聖人の言を侮(あなど)る」による。
【出典】『論語』<季氏(きし)>

★これら三つの畏れは、謙虚な気持ちを持ちあわせている君子ならではの畏れと推察するのですが、いかが?

がやがやと・・・★四字熟語

at 2002 11/17 18:03 編集

『熙熙壌壌(ききじょうじょう)』…漢検1級相当

【意味】多くの人ががやがやと忙しく往来するさま。「熙熙」は喜び楽しむさま。「壌壌」は入り乱れるさま。また多いさま。
【補説】「壌壌」は「攘攘」とも書く。
【字体】「壌」の旧字体は「壤」。
【出典】『史記』<貨殖伝(かしょくでん)>

★昨日、用事があって京都・嵐山へ行って来ました。
紅葉の絶頂期で、人・車・バス等が溢れ返っていました。本当に紅葉が綺麗でしたよ〜Y
そんな中、人力車で1時間ほど案内をしてもらいました。
車体が幅を取るので、歩いている人たちに申し訳ないなぁと思うと同時に、
ちょっとだけ優越感に浸ることができました☆ 

君子とは? part6★四字熟語

at 2002 11/18 20:01 編集

『君子豹変(くんしひょうへん)』…漢検準1級相当

【意味】君子は時の推移に応じて自己変革を遂げ、豹の毛が抜け変わるように鮮やかに面目を一新すること。転じて、節操なく考えや態度をすぐ変えること。「君子」は徳の高い立派な人、「豹変」は豹のまだら模様が鮮やかに変化するさま。もともとよい意味で用いられたが、現在では無節操のたとえとして悪い意味で用いられることが多い。
【補説】「君子(くんし)は豹変(ひょうへん)す」とも読む。
【字体】「変」の旧字体は「變」。
【出典】『易経(えききょう)』<革(かく)>

【類義語】
『大人虎変(たいじんこへん)』…漢検準1級相当(4/14掲出)

【意味】すぐれた賢人が時の推移に従って日ごとに新たに自己変革をとげること。また、人格者によって、古い制度がりっぱな新しい制度に改められること。「大人」は有徳の人格者のこと。「虎変」は虎(とら)の皮ががらりと生(は)え変わることから、みごとに変化・変革することにたとえる。
【補説】「大人は虎変す」とも読む。
【出典】『易経』<革>

★もともとの意味をご存知の方も多くおいでになると思います。一般的に、
良くなるよりも悪くなるほうがすぐに変わりやすいので、よくない意味で用いられることが多くなったのかな?

君子とは? part7★四字熟語

at 2002 11/19 13:26 編集

『君子不器(くんしふき)』…漢検5級相当(小学校卒業程度)

【意味】すぐれた人(君子)はどんなことにも機に応じ対処できるものだの意。君子は一つの用しかない器(うつわ)と違って万用であるということ。
【補説】「君子は器(き)ならず」とも読む。
【出典】『論語』<為政(いせい)>

★「器(うつわ)が大きい人物だ」っていっても、一つのことしかできないんじゃあ君子じゃないんだな。。

回りがいいなぁ★四字熟語

at 2002 11/20 21:43 編集

『阿轆轆地(あろくろくじ)』…漢検1級相当

【意味】物事が滞ることなくうまく回転すること。また、次から次へと言葉が発せられること。「阿」「地」はともに助字、「轆轆」は車が回転する音の形容で、車がくるくる回るように、停滞しないさまをいう語。
【補説】語構成は「阿」+「轆轆」+「地」。「轆轆」は「漉漉」とも書く。
【類義語】転轆轆地(てんろくろくじ)

★今日、久しぶりにウチの所有するアパートの敷地内清掃をしてきました。
雑草除去・枯れ葉をふくむゴミ処理のあと、ベランダ下の吹き溜まりの落ち葉まで掻き出していたところ、
空き缶が5,6本出てきました。さらに、裏の自転車置き場のあたりにビンの破片が散乱!
余分にゴミ袋を持ってこなかったのでどうしようかなぁと思案をめぐらしていました。
その後、ガスボンベの収容庫掃除をしようとシャッターを開けたところ、落ち葉といっしょにブティックの厚手の
ビニール袋・新聞紙1枚が出てきました。

(なんだぁ! このゴミは〜!!)って思ったあと、
(そうか! この袋に空き缶と割れたビンの破片を入れればいいじゃん!
落ち葉でいっぱいになったゴミ袋の上に新聞紙をかぶせて、足でギュッと押し込めばゴミ袋の口が縛れる!)
これを使いなさいよ☆ って出てきたんだなぁって思うと、あまりのタイミングの良さに嬉しくなって、
(あぁ、日ごろの行いがいいんだなぁ♪)って自己満足しながら帰ってきたのでした。 

将来のこと見通してる? 四字熟語

at 2002 11/21 14:57 編集

『深謀遠慮(しんぼうえんりょ)』…漢検3級相当(中学校卒業程度)

【意味】深く考え将来のことまで見通して計画を立てること。また、その計画。「深謀」は深く考えること、「遠慮」は遠く先のことを考慮すること。
【補説】「遠謀深慮(えんぼうしんりょ)」「深慮遠謀(しんりょえんぼう)」ともいう。
【出典】賈誼(かぎ)の「過秦論(かしんろん)」

※か‐ぎ【賈誼】…前漢の学者。洛陽の人。文帝に仕え諸制を改革。

『王監督、“FA独占巨人”に包囲網』

豪華な食事★四字熟語

at 2002 11/22 19:00 編集

『香美脆味(こうびぜいみ)』…漢検準1級相当

【意味】豪華でぜいたくなすばらしい食事のこと。「香美」は香辛料のきいた豪華なご馳走(ちそう)のこと、「脆味」はとろけるように柔らかな菓子の意。
【出典】『韓非子(かんぴし)』<揚権(ようけん)>

★今日は長男の誕生日! 食べる物がいっぱ〜い!! 脆味はケーキで♪ 

朝から晩までお疲れさま! 四字熟語

at 2002 11/23 15:17 編集

『夙興夜寝(しゅくこうやしん)』…漢検準1級相当

【意味】朝は早く起き、夜はおそく寝て、日夜、職務に精励すること。「夙興」は朝早く起きること、「夜寝」は夜中になって就寝すること。
【補説】「夙に興き夜に寝ぬ(つとにおきよわにいぬ)」とも読む。
【字体】「寝」の旧字体は「寢」。
【出典】『詩経(しきょう)』<衛風(えいふう)・氓(ぼう)>
【類義語】夙興夜寐(しゅくこうやび)  【寐】る。(1級配当漢字)

『勤労感謝の日・新嘗祭(にいなめさい)』

悪人はどこにでも…★四字熟語

at 2002 11/24 18:54 編集

『蠹居棊処(ときょきしょ)』…漢検1級相当

【意味】いたるところに悪人がいることのたとえ。気のしんを食うきくい虫が木におり、碁石が盤面にちらばるように、悪人がいることのたとえ。「蠹」はきくいむし、衣服や書物を食べる虫。
【字体】「処」の旧字体は「處」。
【出典】韓愈(かんゆ)の文   「韓愈」…唐の文章家・詩人。唐宋八家の一。

【棊】…「棋」の異体字(漢字や仮名の標準字体以外のもの)。 [意味] 碁・将棋。また、碁盤・将棋盤や碁石・こま(駒)。

「返してほしい」と住民訴え 信楽・仙禅寺 仏像盗難事件
「救う会」装って寄付や署名、会が注意呼びかけ
<放火>県立高の巨大モザイク壁画焼かれる 北茨城市

今度生まれ変わったら…★四字熟語

at 2002 11/25 21:19 編集

『六道輪廻(ろくどうりんね)』…漢検準1級相当

【意味】この世に生きとし生けるものは六道の世界に生死を繰り返して迷い続けるということ。仏教の語。「六道」は死後、善悪の行為で行く六つの世界。地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上。「輪廻」は霊魂は不滅でいろいろな異体に生まれ変わるという考え方。
【注意】「輪廻」を「りんかい」と読み誤らない。
【出典】張説(ちょうせつ)の「唐陳州竜興寺碑(とうちんしゅうりゅうこうじひ)」
【類義語】流転輪廻(るてんりんね)、六趣輪廻(ろくしゅりんね)

【地獄】…六道の一。現世に悪業(あくごう)をなした者がその報いとして死後に苦果を受ける所。
【餓鬼】…悪業の報いとして餓鬼道に落ちた亡者。やせ細って、のどが細く飲食することができないなど、常に飢渇に苦しむという。
【畜生道】…三悪趣(さんあくしゅ)・六道・十界の一。生前に悪業をなした者が趣く世界。地獄道・餓鬼道より上だが、禽獣(鳥と獣)の姿に生れて苦しむ。
【阿修羅道】…六道の一。阿修羅(天竜八部衆の一として仏法の守護神とされる一方、六道の一として人間以下の存在とされる。地下や海底にすむという)のすむ、争いの絶えない世界。修羅道。
【人間】…人の住む所。世の中。世間。じんかん。
【天上】…神々の住む領域。人間世界(人道)よりはすぐれているが、六道の一で、なお輪廻を免れない領域とされる。

★死後は、天国と地獄しか行くとこがないと思ってました。。 

苦労を共にした妻★四字熟語

at 2002 11/26 21:12 編集

『糟糠之妻(そうこうのつま)』…漢検準1級相当

【意味】貧しいときから苦労を共にしてきた妻のこと。「糟糠」は酒かすと米ぬかのことで、粗末な食べものの意。粗末な食べものを分けあって、貧乏暮らしの苦労を共にしてきた妻をいう。
【故事】中国後漢の光武帝(こうぶてい)が、やもめとなった姉の湖陽公主と家臣の宋弘(そうこう)を結婚させようとした。帝が宋弘を呼んで「地位が高くなると友を変え、裕福になると妻を変えるという諺(ことわざ)があるがどうか」といったところ、宋弘は「貧しいときの友を忘れてはいけない、苦労を共にした妻は正堂から追い出して離縁してはいけない〈糟糠の妻は堂(どう)より下(くだ)さず〉と聞いています」と答えたという故事から。
【出典】『後漢書(ごかんじょ)』<宋弘伝(そうこうでん)>
【類義語】宋弘不諧(そうこうふかい)

★女を踏み台にして巣立っていく男に捧げます。 

新聞記者の目と耳は…★四字熟語

at 2002 11/27 13:22 編集

『鳶目兎耳(えんもくとじ)』…漢検準1級相当

【意味】とびのようにめざとく見つけることのできる目とうさぎのようによく聞こえる耳。新聞記者などにいう。

【類義語】
『長目飛耳(ちょうもくひじ)』…漢検5級相当(小学校卒業程度)

【意味】広く情報を収集し、物事を深く鋭く判断すること。遠方のことをよく見る目とよく聞くことのできる耳。
【補説】「飛耳長目」ともいう。
【出典】『管子(かんし)』<九守(きゅうしゅ)>
セカンドインパクト 新聞に未来はあるか?』  

人の心は移ろいやすいもの★四字熟語

at 2002 11/28 20:42 編集

『雲翻雨覆(うんぽんうふく)』…漢検3級相当(中学校卒業程度)

【意味】世の人の態度や人情がうつろいやすいことのたとえ。手のひらを上に向けると雲になり、下に向けると雨になる意で、人の心が簡単に変わることをいう。
【補説】「手を翻(ひるがえ)せば雲と作(な)り手を覆(くつがえ)せば雨」の略。「翻」は「飜」とも書く。
また「翻雲覆雨(ほんうんふくう)」「覆雨翻雲(ふくうほんうん)」ともいう。
【出典】杜甫(とほ)の「貧交行(ひんこうこう)」

★皆さん、重重(じゅうじゅう)ご承知のことでしょう。。 

ご主人さま〜☆ご用はなぁに? 四字熟語

at 2002 11/29 13:14 編集

『跖狗吠尭(せきくはいぎょう)』…漢検1級相当

【意味】人はそれぞれ自分の仕える主人に忠を尽くすもので、善悪をわきまえて尽くすわけではないということ。「跖」は中国春秋時代の大盗賊の盗跖(とうせき)、「尭」は理想的な聖天子といわれた尭帝のこと。「狗」は犬の意。盗跖に飼われている犬が尭帝に吠えつくという意から。
【補説】「跖(せき)の狗(いぬ)尭に吠(ほ)ゆ」ともいう。
【字体】「尭」の旧字体は「堯」。
【出典】『戦国策(せんごくさく)』<斉策(せいさく)>


お国のために…★四字熟語

at 2002 11/30 14:46 編集

『赤心奉国(せきしんほうこく)』…漢検3級相当(中学校卒業程度)

【意味】真心をもって国のために尽くすこと。「赤心」はいつわりのない心、真心。誠意。北斉の楊(よう)いん(りっしんべんに音)がクーデターによって殺されるときに、自分は忠臣で殺される覚えがないと叫んだときの言葉の中にある語。
【字体】「国」の旧字体は「國」。
【出典】『資治通鑑(しじつがん)』<陳紀(ちんき)>

★ オリャ (  ̄ー ̄)ノ―――――――◎゛☆( # .#) ウゲ ・・・・・

【類義語】
『尽忠報国(じんちゅうほうこく)』…漢検4級相当(中学校中級程度)

【意味】忠義を尽くして国の恩に報いること。「尽忠」は君主や国家に忠誠心を尽くすこと、「報国」は国の恩に報いる意。
【補説】「忠を尽くして国に報う」とも読む。
【字体】「尽」の旧字体は「盡」。
【故事】中国宋(そう)の岳飛(がくひ)は忠誠心に富んでいて、この四字を背中に入れ墨していたと伝えられる。
【出典】『北史(ほくし)』<顔之儀伝(がんしぎでん)>